日本武道学会
なぎなた専門分科会
Division of Naginata Research
日程:2023年9月5日(火)14:00~16:00
日本武道学会総会終了後を予定しています。
場所:大阪教育大学 柏原キャンパス 共通講義棟(A棟)
対面+Zoom を用いたハイブリッドを予定しています。
参加費:なし(会員以外の方も参加申し込みできます。)
参加方法について:
会員および会員以外のかたで参加をご希望される方は、
9月4日(月)までに、「申込フォーム(QRコード)」からお申込みください。
*「申込フォーム(QRコード)」からお申込いただいた方は、研究会の詳細(ZoomURLなど含む)を後日送付いたします。
* QRコードをスマホのカメラで読み取る、もしくはクリックしてください。
題名:中学校体育における武道(弓道・なぎなた)授業の実際
~授業採択に係る問題は解決できるのか~
講師:五賀友継 国際武道大学
今浦千信(公財)全日本なぎなた連盟 中学校武道必修化プロジェクト推進委員/摂南大学非常勤講師)
内容:平成24(2012)年度に中学校で武道が必修化されてから10年が経過した。しかし、「武道」とはいえども、実際は柔道・剣道の実施が約9割を占めている。弓道・なぎなたに至っては、実施率が1%程度であるのが現状である。それでは、実施率の低い武道(弓道・なぎなた)は、今後中学校体育授業としてどのように展開していくべきなのか。これまで実施に伴う諸問題が数多く指摘されてきたが、それらの問題を改めて整理し、その本質的な問いに対して検討・考察を行う。
はじめに、弓道専門分科会より、歴史的な観点から学校体育における弓道・なぎなたについて議論を行う。弓道・なぎなたは、剣道・柔道に続いて、昭和11(1936)年に中等学校の正課として同じ時期に導入された歴史を有している。しかし、弓道・なぎなた共に教員・道具の不足、カリキュラムの未整備、流派の問題などによって、その実施率は決して高くはなかった。当時の授業実施に伴う問題点は、現在の弓道授業が抱えている課題と共通するものが多い。その問題点を改めて整理すると共に、問題解決の取り組みに至っても明らかにする。
次に、なぎなた専門分科会より、社会学的な観点から、スポーツ庁委託事業を活用して授業推進を行ってきた大阪市立墨江丘中学校の事例を中心に、なぎなた授業の実際について報告を行う。今後の授業採択についての問題点と課題を検討する。
以上の2つの議論を基に、学校体育における武道(弓道・なぎなた)授業の実際について理解すると共に、授業採択に伴う問題は解決できるのか、今後の武道(弓道・なぎなた)授業に対する提言の作成も見据えた議論を行う。
*本研究会に関するお問い合わせは事務局までメールください。